補聴器の有無にかかわらず集音器は意外に便利

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補聴器がコロナで需要拡大

コロナ感染対策にマスクは必須ですが、マスク着用の会話が日常化したことを背景に、補聴器の需要が高まっています。高齢者や難聴者にはマスク越しのこもった声は聞き取れないのです。
ところが、自分に合った補聴器に出会うことがとてつもなく難しい。Amazonや新聞広告で1万円以下の「補聴器」が売られています。私も複数個を買いましたが、全く使い物にならない。外では雑音や風の音を拾う、音量を上げるとぴぃぴぃとハウリングを起こす。しかし、耳鼻科の処方を元にしたオーダーメイドの補聴器は片耳で20万円以上します。

日常生活で補聴器を使うまでもない人には「集音器」が便利です。銀行の窓口や短時間の会話のときなど必要なときだけ使用するのです。

私は射撃・狩猟を趣味のひとつにしているのですが、昨年、射撃練習時に耳栓の装着が不十分だったために、突発性難聴を患ってしまいました。耳鼻科に通ったものの、高音域が聞き取れず、例えば体温計の測定終了をしらせるピピピという音は全く聞こえません。講習会などで、スピーカーを通しての講師の声も聞き取りづらいです。

高価な補聴器を使わなくても日常生活では不便は感じていませんので、一時使用としてSonyの集音器を購入しました。約25000円と安くはないのですが、結構な頻度で使用し、重宝しています。

先日、新しい集音器に出会いました。左耳は全く聞こえず、右耳に補聴器を入れている80歳の男性が、公証役場で公証人から説明を受けるのですが、よく聞き取れない。公証人が「これを使ってください」と出されたのが、簡易集音器です。ガラ携サイズで軽く、補聴器を使っている耳元で音が拡大されるのです。それを使い出してから手続きはスムーズに進行しました。

これは便利なので事務所用に早速Amazonで購入しました。私が購入したのは7000円程度でしたが、まずは試しに使ってみると言うことなら、5000円程度の集音器でもいいのかなと思います。

(今日の読売新聞/朝刊より)

 

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