認知症お母ちゃんの介護日記224 役割探し・役割作り

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
福岡県大川市にある特養/永寿園の職員会議に参加したことがある。
施設長である山崎律美園長は、利用者ひとり一人の状況報告を受けながら、スタッフに「〇〇さんにはどんな役割を持ってもらっていますか?」とほぼ全利用者に対して質問をされていた。
認知症になっても人の役に立ちたいという気持ちは消えない
「昔取った杵柄」を見つけ出し、役割をもってもらうようにしなさい
例えば、町内会の広報担当だった方には、今日のお昼のメニューの館内放送を毎日されていた。
自分もまだ人の役に立てているという気持ちを持っていただくことは、生きていることの価値を失わせないことなんだと教えていただいた。
17年前のことだが、いまでも鮮明に覚えている。
お母ちゃんは7年前に認知症と診断されてから、家内が365日の学習療法と共に続けてきたことがある。
それが家事のお手伝いだった。
45日間の入院生活で、足元もふらつき、何よりも「実行機能」と言われる手順を踏んでの作業ができなくなった。
・ため息をつきながらやっていた食洗器の中の指定場所に食器類を並べることはできなくなった
・洗濯物の種類によって干すツールを選択することができなくなった
朝食の後、台所に向かおうとするが、もう前のように食器の整理ができないので、「今日はやらなくてもいいよ」というと、「何もできないね」悲しそうな顔をする
家内と私のとって、1日の中で最も切なくなる瞬間だ
でもできることがまだたくさんある
・籠一杯の洗濯物を渡すと、上手にたたんでくれる
・顔も洗えるし、入れ歯の出し入れもできる
・トイレだってひとりで行ける
・着替えもできる
5分後に別の服に着替えたり、真夜中に着替えるのはやめて欲しいな
脱いだ下着を箪笥にしまい込むのもやめてよな😁
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*